教育内容

金沢大学臨床認知科学研究室(専門は神経心理学、臨床心理学、医療心理学)担当として、下記の教育を行なっています。

学部

国際基幹教育院 GS教育部門(GS教育系)

金沢大学<グローバル>スタンダード」(Kanazawa University “Global” Standard;KUGS)を基軸とした、学士課程教育の基盤をなす授業科目であるGlobal Standard科目(GS科目)のなかで、3.考え・価値観を表現する:論理的構成力や言語表現力を駆使して概念やアイデアを明確に表現し,かつ自己の感性や価値観を的確に他者に伝える能力」のひとつの科目「価値と情動の認知科学」を担当しています。

科目「価値と情動の認知科学」

行動や表現を引き起こすのは、最終的には理性というより、行為者の価値観や態度や情動である。しかもそれらは、往々にして非合理的な要素を多く含み、しかも行為者当人からは隠されている。自己の行動や表現を適切にコントロールし、他者の行動や表現を適切に理解するためには、価値や情動に関する<認知・行動>の仕組みに関する理解が必要となる。学生は、最新の認知科学的な知見から、その理解の端緒を得ることができる。

学域GS科目「医療のための認知心理学」

医療心理学・臨床心理学に関心ある学生さんのために、認知心理学がどのように臨床現場で結びつくのかをアクテイブ・ラーニングを通して学びます。心理系の学生さんや将来医療従事者になることを希望している学生さん向けの授業です。

学部レベル公認心理師カリキュラムは令和元年4月より開始しています!(金沢大学人間社会学域 公認心理師養成プログラムで担当)大学院修士レベル公認心理師カリキュラムも令和4年度入学募集開始します。(当方への指導希望者は直接ご連絡いただけると幸いです。)

 

大学院博士前期課程:修士課程

人間社会環境研究科人文学専攻学際総合型プログラム認知科学分野

この課程において、心理学や認知科学を基盤とした研究指導を行います。当研究室では、認知心理学、臨床心理学の融合的分野である臨床神経心理学の研究を推し進めています。修士課程では、認知心理学よりの研究でも臨床心理学よりの研究でも可能です。心理学、認知科学と医療との融合でもあり得ますので、精神疾患や神経疾患の認知機能障害の解明も推し進めています。当研究室では様々な共同研究も行なっており、広くは脳と心の関係を追及してゆきます。

公認心理師養成プログラム

大学院博士課程

医薬保健学総合研究科医学専攻臨床認知科学分野

心理学、認知科学等いかなる分野の修士課程をも修了し、修士号を取得した人が入ることの可能な大学院です。当研究室では、心理学や認知科学を臨床患者の認知機能や高次脳機能障害の解明に応用したり、診断や治療に役立てるための研究を目指しています。また、脳画像などを駆使して脳と心の解明の人間の認知脳科学研究も行なっています。

次世代精鋭人材創発プロジェクトに金沢大学は採択され(2021年9月現在)、120名の博士課程大学院生の経済支援があることになりました。NEW!

融合大学院

新学術創成研究科融合科学共同専攻

(平成30年度4月よりスタート)

こちらの大学院から修士課程に入学されて、当研究室で心理学・臨床心理学・神経心理学・認知心理学に関連した研究を行うことも可能です。

新学術研究科独自の奨学金の制度があります。下記は新学術研究科のサイトよりの引用。

新学術創成研究科の奨学金(給付型)

学生が安心して異分野融合のための学修や研究に集中するために、本研究科独自の給付型奨学金制度を創設します。

給付条件 ・博士後期課程(平成32年度設置計画中)への進学を確約すること・有職者ではないこと

・主任研究指導教員(予定)の推薦があること

給付人数 1学年あたり最大14名
給付額 本研究科に合格した本学の学類4年生 月額 3万円
修士課程1~2年生 月額 5万円
博士後期課程1~3年生(平成32年度設置計画中) 月額10万円
給付期間 本学の学類4年次10月分から博士後期課程修了まで(標準修業年限まで)

卓越大学院プログラム 上記(医薬保健学総合研究科ないし新学術創成研究科)いずれかの博士入学予定者は令和2年4月よりはじまるプログラムに応募することができます。経済的支援がここでは充実しています。