日本心理学会第81回大会にて研究発表をしました
蝦名院生ははじめての学会発表で頑張りました! また、下記シンポジウム2つで話題提供をしました。いずれも思いのほか聴衆が多く、質問もいろいろあり、よい討論ができました。
- 松井三枝:認知機能からみたこころの健康へのアプローチ:精神・神経疾患、シンポジウム「生涯学」の展開:新しい発達観と人生観に向けて、第81回日本心理学会、2017, 9, 21, 久留米
- 松井三枝:統合失調症の認知機能へのアプローチ、シンポジウム 心理学領域からの医学・医療、リハビリテーションへの貢献、第81回日本心理学会、2017, 9, 21, 久留米
- 蝦名昂大, 松井三枝, 稲田祐奈, 中田翔太郎, 門本笑花, 樋口悠子, 鈴木道雄:統合失調症患者の認知機能に対する洞察、第81回日本心理学会、2017, 9, 21, 久留米 (ポスター発表)
医薬保健学総合研究科博士課程平成30年度4月期入学第2次募集要項がでました
http://www.med.kanazawa-u.ac.jp/postgraduate/index.html
事項 | 日程 |
出願資格認定申請期間 | 平成29年9月29日(金)17:00まで |
出願期間 | 平成29年10月23日(月)~10月27日(金)17:00まで |
試験 | 平成29年11月17日(金) |
合格者発表 | 平成29年12月1日(金) 16:00 |
日本学術会議の心理学関連の提言が公表されました
ヒト・チンパンジー・マーモセットのMRIによる発達比較研究が掲載されました(共同研究)なお、論文の図が雑誌の表紙に採用されました!
Sakai T, Komaki Y, Hata J, Okahara J, Okahara N, Inoue T, Mikami A, Matsui M, Oishi K, Sasaki E, Okano H: Elucidation of developmental patterns of marmoset corpus callosum through a comparative MRI in marmosets, chimpanzees, and humans. Neuroscience Research, 122, 25-34, 2017.
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0168010217301025
マーモセット、チンパンジー、ヒトの脳梁の発達を比較
家族で養育を行う霊長類は乳児期から子ども期にかけて神経の成熟が著しい
脳梁は左右の大脳半球を結ぶ最大の神経線維の束白質路であり、感覚、運動、認知などの多様な神経機能と関連しています。金沢大学国際基幹教育院の松井三枝臨床認知科学教授らはヒトの脳梁発達研究を行ってきました。この度、酒井朋子 ジョンズ・ホプキンス大学海外特別研究員を中心とする慶應義塾大学、ジョンズ・ホプキンス大学、中部学院大学の霊長類研究者と共同で研究グループをくみ、世界で初めてマーモセットの脳梁を真横から見た断面積がどのように発達していくのか、その過程を明らかにしました。調査の結果、マーモセットでも、チンパンジーやヒトと同様に、乳児期に脳梁の断面積は急速な成長を見せ、その後ゆっくりと変化することがわかりました。一方で、母親以外の家族も子育てに参加するマーモセットとヒトは、養育期に母親と子どもの密接な関係が続くチンパンジーと大きく異なりました。マーモセットとヒトでは、チンパンジーよりも、乳児期後半から子ども期にかけて、脳梁の断面積が大きく増加することが明らかとなりました。特に、マーモセットの脳梁の断面積は大きく成長することがわかりました。これらの脳梁の発達の違いは、人類進化に伴う養育や社会行動の進化的変化と関連していることが示唆されました。論文は2017年9月1日、Neuroscience Research誌に掲載されました。
新学術創成研究科融合科学共同専攻の博士前期(修士)課程の募集要項が出ました
http://gsinfiniti.w3.kanazawa-u.ac.jp/
平成30年4月からはじまる大学院です。
事項 | 日程 |
公募開始 | 平成29年8月下旬 |
出願資格認定申請期間 | 平成29年10月16日(月)~20日(金) |
出願期間 | 平成29年10月30日(月)~11月2日(木) |
試験 | 平成29年11月18日(土) |
合格者発表 | 平成29年12月11日(月) |
一般誌にコメント掲載されました
小学館が企画したもので健常者における神経心理機能の測定を有名人数名に試みられました。その一部の結果(本人同意のもと)と取材時コメントが載りました。一般読者向けにかいつまんだ一部が紹介されているといったもののようです。ある程度年取ると誰しも感じる健常者の物忘れについて焦点が当てられていると思われます。
認知神経科学会学術集会のシンポジウムで口演をいたしました
2017年7月29-30日に慶應義塾大学で開催されました。2日目にシンポジウム「神経心理学的検査」があり、その中の演者のひとりとして松井教授が登壇いたしました。精神疾患を対象とした話をし、ケースを通した意義に関していろいろ討論でき有意義でした。他の先生のお話は、心理学者から、小児神経学領域から、てんかん外科治療前後の検査についてでそれぞれ興味深く拝聴いたしました。
大学院医薬保健学総合研究科研究分野紹介HP内に表示されました
日本光脳機能イメージング学会で研究発表をいたしました(共同研究者)
首都東京大学の續木大介特任准教授が代表で発表いたしました。この学会ではポスター発表者全員のフラッシュトークがあり(演台での口頭2分の説明後、ポスターセッション)、全体を聴衆が垣間見ることができるのは良かったです。
續木大介, 保前文高, 多賀厳太郎, 渡辺はま, 松井三枝, 檀一平太: 小児脳MRIを対象とした頭表ランドマークと脳特徴点の対応に関する検討-代数的記述および幾何的解析を用いて-. 日本光脳機能イメージング学会 第20回学術集会, 2017, 7, 15, 東京